2017/3/6

春のおみがき

もうすぐ春のお彼岸、そして当寺では4月に聖徳太子講があります。
 
昨日、ご門徒の方々と仏具のおみがきをしました。
 
  
「まだまだきれいだよー!」、「うちの仏具よりましだよ!」
 
始まる前は、このような声が出ていました(汗)
 
 
しかし、一旦はじまると皆さん一所懸命に磨いてくださり、
 
汚れたタオルや新聞紙を見ながら
 
「意外と汚れているもんだねぇ!!」「磨く前後で全然輝きが違うわ!」
 
このような声に変わりました☆
 
 
 
僕も、「気付かぬうちに汚れる」と改めて驚かされます!!
 
 
何事もそうですが、私たちの目は知らず知らず見慣れていきます。
 
「無垢(むく)」という言葉が経典にもでてきます。
 
「垢が無い」とは「清浄」を顕わします。
 
「清浄」とは「仏の徳」を顕わします。
 
仏様は、私たちが気付かぬうちに垢を溜めていることを教えます。
 
 
「垢」と表現されているもの。
 
それは経験の蓄積に執着し囚われてしまう私たちの迷いの姿です。
 
様々な経験は大事なことですが、それに囚われると迷いを深めていくのでしょう。
 
おみがきを通して、そうした私たちの垢も磨き落としていきたいものです。
 
 
 
 
皆様のおかげで輝きを取り戻した本堂で春季彼岸会、太子講を迎えられます。
 
ありがとうございました